
家族の物忘れが増えてきて、認知症なんじゃないかと心配で…



認知症って、そもそもどんな病気なんですか?



まずは全体像を知るところから始めましょう
認知症は「病名」ではなく、状態の名前です
認知症というのは、1つの病気の名前ではありません。脳の病気などが原因で、記憶や判断などの認知機能が低下し、毎日の生活に支障が出ている状態のことを言います。
原因になる病気はいくつもあります。日本では、65歳以上のおよそ5人に1人が認知症と言われていて、とても身近なものです。
そして大切なのは、認知症になっても、その人らしさや感情がなくなるわけではない、ということです。


認知症の主な種類は4つ
① アルツハイマー型認知症
全体の約5〜7割と、最も多いタイプです。脳に特殊なタンパク質がたまり、神経細胞が少しずつ減っていくことで、ゆっくりと進みます。新しいことを覚えにくい(体験したこと自体を忘れる)ことが特徴で、進行もゆるやかです。
② 血管性認知症
脳梗塞や脳出血など、脳の血管の病気が原因で起こります。発作のたびに段階的に進むことがあり、できることとできないことが混ざる「まだら」な状態になることもあります。
③ レビー小体型認知症
実際にはいない人や子どもが見える(幻視)ことが特徴の1つです。手の震えや体の動きにくさなど、パーキンソン病に似た症状や、日によって調子に波があることもあります。
④ 前頭側頭型認知症
脳の前頭葉・側頭葉が萎縮することで、性格や行動、言葉に変化が出ます。比較的若い年代で発症することもあるタイプです。
種類によって、目立つ症状や進み方が少しずつ違います。


認知症とMCI(軽度認知障害)の違い
認知症の手前には、MCI(軽度認知障害)という段階があります。物忘れなどの低下はあるものの、日常生活には大きな支障が出ていない状態です。
MCIの人のうち、1年でおよそ1割程度が認知症へ進むと言われています。その一方で、正常な状態に戻る人もいます。MCI=必ず認知症になる、ではありません。
だからこそ、この段階で気づいて、生活習慣の見直しや受診につなげることが大切です。


年齢による物忘れとの違いや、初期サインについては、こちらの記事で詳しくまとめています。


認知症のように見えて、治せる原因のことも
物忘れの原因の中には、治療で改善が期待できるものもあります。
- うつ状態
- 甲状腺のはたらきの低下
- 正常圧水頭症(脳に水がたまる病気)
- 慢性硬膜下血腫(頭の中に血がたまる病気)
- 飲んでいる薬の影響や、ビタミン不足
「認知症だから仕方ない」と決めつけず、まず原因を確かめることが大切です。
気づいたら、まず相談を
「年のせいかな」と様子を見続けるより、早めに相談する方が、選べる対応が増えます。相談先の使い分けは、こちらの記事でまとめています。


まとめ
- 認知症は病名ではなく、認知機能の低下で生活に支障が出ている状態
- 主な種類は4つ。最も多いのはアルツハイマー型で約5〜7割
- 手前の段階がMCI。進む人もいれば、戻る人もいる
- 治せる原因が隠れていることもあるので、早めの受診と相談を



種類や段階があるんですね。まず知ることが大事なんですね



はい。知っておくと、次に何をすればいいかが見えてきます
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