高齢者に多い便秘と対処法【便秘タイプ別に解説】

この記事では便秘の時に試してほしい方法について解説しています。

母がよく便秘になるから困ってるのよね。

便秘は在宅介護でよくあるトラブルのひとつです。
原因と対策についてみていきましょう!

目次

何日間出ていないと便秘?

便秘になって辛い経験をしたことがある方もいらっしゃると思います。

そもそも便秘とは何日間出ていない場合をいうのでしょうか?

学会により解釈は異なりますが3日間便が出ていないと便秘として考えられることが多いです。

もちろん、食事量やもともとの排便ペースなどもあるので3日間出ていないからダメというわけではありません。

便秘の種類・原因

便秘って種類があるの?

そうなんです。
何が原因となって便秘となっているかによって対応策が変わってきます。

器質性便秘

手術の癒着や大腸がんなどが原因で腸が狭くなり、通りが悪くなるためにおこるものです。

原因に応じて治療が必要な場合があります。

激しい腹痛・嘔吐などがある場合はすぐに受診しましょう

機能性便秘

機能性便秘のなかにも何種類かあり、大きくは以下の3つに分類されます。

直腸性便秘 

便が肛門付近の直腸まできているのに、排便反射が起こらず、直腸に便が停滞してうまく排便できないタイプ。

● 特徴
 便が出にくい ・ いきまないと出ない ・ 残便感がある

● 対処法
便意を感じたらすぐにトイレに行くこと

弛緩性便秘

大腸の動きが悪くなって、腸のぜん動運動が十分行われないため、便を押し出すことができず、腸に便が溜まってしまうタイプ。

● 特徴
 硬い便・ お腹にガスが溜まりやすい ・ お腹に張りを感じる・ すっきり出た感じがしない

● 対処法
下剤や浣腸・ 運動不足が大きな原因なので、筋力をつけることも効果的    

けいれん性便秘

ストレスなどによって、腸がけいれんするように動いてしまい、便がスムーズに肛門の方にうまく進んでいかず便秘になるタイプ。

● 特徴
便秘と下痢を繰り返す・ ウサギの糞のようにコロコロとした便が出る

● 対処法
ストレスが大きな原因なので、とにかくストレスを軽減させることが効果的 

便秘を改善するには?

食べ物の工夫

腸内環境を整えるために発酵食品や食物繊維を積極的に摂取していきましょう!

発酵食品

  • キムチ、納豆、ヨーグルトなど

食物繊維

  • バナナ、玄米、根菜など

水分摂取量を増やす

水分摂取は、便の柔らかさを保つためにも大切です。

飲んでいる水分が少ない場合は、1500ml程度を目標に、お水を飲む量を増やしてみましょう。
起床時に冷水や冷たい牛乳を飲むと、腸が刺激されて排便を促す効果を期待できます。

決まった時間に排便習慣をつける

朝食後など、毎日決まった時間にトイレに行く習慣を続けることも大切です。

すぐには変わらないかもしれませんが、徐々に排便のリズムが整い、便秘の解消が期待できます。

運動や「の」の字マッサージ

適度な運動で全身に刺激を与えることが、大腸の動きの促進につながります。

激しい運動でなくて大丈夫なので、ウォーキングやラジオ体操などがおすすめです。
このほかに、おへそを中心に「の」の字を描くようにマッサージすることでも、便秘改善が期待できます。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

この記事を書いた人

病院勤務時代は消化器外科、循環器科を経験。
現在は訪問看護師として従事。
『介護について調べても情報が少ない』という声を聞き、ブログ運営を始める。

コメント

コメントする

目次