陰部洗浄はなぜ必要?
確かに不潔なのは
嫌だけど…
陰部洗浄をおこなうことで
尿路感染や皮膚トラブルを
予防することができます。
【尿路感染】
尿道口から病原菌が侵入し
膀胱・腎臓などが炎症を起こす病気です。
発熱・血尿などの症状があります。
重症化して敗血症を引き起こすと
命の危険があります。
1日1回、陰部を
洗浄をしましょう
必要物品
- オムツ
- おしり拭き
- ティッシュ
- 新聞紙(汚れたおむつを包むため)
- ビニール袋
- 使い捨て手ぶくろ
- 洗浄用ボトル
- ボディーソープ(泡がおすすめ)
交換の準備
①お湯の準備
【洗浄用ボトルの作り方】
ペットボルトとキャップを用意し
キャップにキリなどで穴を開ければ完成
お湯は38-39℃がちょうど良いです。
自分の手首にかけて
少し温かく感じるくらいです
②室温、掛け物の調整
急に掛け布団を取ると寒いので
毛布などで調整しましょう
③新聞紙を床に広げる
汚れたおむつを置くために
新聞紙を広げておきます。
インナーが尿をたくさん吸っていると
新聞紙が濡れて床が汚れることがあるため
心配な場合はゴミ袋の上に
新聞紙を置くことをおすすめします。
④電動ベッドの場合は高さを調整する
電動ベッドの高さは
身長の高さの
40%程度が良いとされています。
160cmの方であれば
60cm程度です
腰に負担がかかりづらい高さを探しましょう
ベッド柵がついている場合は柵も外しましょう
⑤オムツを準備して手袋を二重に装着する
手袋を二重にすると手袋が汚れた場合でも
1枚外すだけでスムーズに交換できます。
おむつはスムーズに交換できるように
装着する向きを合わせ足元に置きます。
⑥シーツが汚れるのが心配な場合
お湯をこぼしてしまったり
便が付着してしまうことが心配な場合は
お尻の下にゴミ袋を広げましょう
防水シートの代わりになるので
シーツが汚れずに交換できます。
シーツが汚れたら…
ショック大きいですよね
古いオムツを外して清潔にしていく
①ズボンを脱がす
お尻を上げてもらうことができない場合は
横を向いて少しずつズボンを下げましょう。
履く時も同じです
横を向くときは、手を胸の前で組み
膝を立てて横を向きましょう。
膝を立ててもらうことで
横に向きやすくなります
②古いオムツのテープを外す
陰部に当てている汚染されたインナーは外して
新聞紙の上におきます。
【便が出ていた場合】
お尻の下のインナーごと取り
お尻拭きで大まかに拭き取ると
洗う時に楽になります。
③陰部を泡石鹸で洗う
【男性の場合気をつけること】
①陰のう部(玉)とそけい部
陰のう部(玉)とそけい部は
皮膚が密着して汚れが溜まりやすいので
よく洗いましょう。
②皮を剥いて洗う
包皮の中に汚れが溜まりやすく
尿路感染や包皮炎の原因になるので
しっかり皮を剥いて洗いましょう。
【女性の場合気をつけること】
肛門付近を洗った後に膣に触れると
尿路感染のリスクが高くなります。
前から後ろ(膣→肛門)
という順番で洗いましょう
泡でよく洗ったら、手袋を1枚外し
清潔な手袋にしてからお湯を流します。
④お湯で流していく
泡が残らないように
しっかりお湯で流します。
周りに流れるのが心配な場合は
片手でティッシュを当てながら
流すのがおすすめです。
⑤ティッシュで拭く
水分を拭き取って行きます。
トイレットペーパーだと
濡れた時にくっつきやすいので
ティッシュで拭くのがおすすめです。
新しいオムツを装着する
①横を向いてもらう
横を向いた時に背中・お尻に
床ずれなどの皮膚トラブルがないか
しっかり観察しましょう。
②お尻を洗う
陰部と同じく肛門付近〜お尻を洗いましょう。
お尻を伝ってお湯がシーツに
流れないように気をつけましょう
③古いオムツを丸めて送る
汚れたオムツを内側に丸め
おしりの下に巻き込みます。
④新しいオムツを当てる
新しいオムツの片方を内側に丸めて
汚れたオムツの下に差し込みます。
おむつの当てかたは
こちらで解説しています
⑤古いオムツを取る
反対側に向いてもらい古いオムツを取ります。
仰向けになったら、新しいおむつを装着します。
⑥服のシワを伸ばす
服にシワがあると床ずれの原因になります。
横を向いてもらいながら
寝衣のシワを伸ばしていきましょう。
片付け
汚れたオムツを新聞紙で丸めて
ビニール袋にいれます。
臭いが心配な場合は
蓋付きのゴミ箱を用意しましょう。
手洗い・消毒をして終了です。
何回も見返しながら
実施してみましょう!
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