看取りの場所について考える【病院・施設・在宅を比較】

この記事では『病院』『施設』『在宅』看取りのメリット・デメリットについて解説しています。

父が亡くなった時に最期をどうするかを決める時にすごく悩んだの。

そうですよね。
お辛いことですが大切に考えなければいけないことです。

看取りについては、どこまでの治療を望むのかとセットでなるべく早い段階で話し合っておきたいことです。

ご本人様の希望を尊重することが大切になるため、しっかりと意志を伝えられるうちに考えていくことが大切になります。

目次

『病院』『介護施設』『在宅』のメリット・デメリット

病院

メリット

  • 医師や看護師が在中しているため連携が取りやすく安心感がある
  • 褥瘡、喀痰吸引、経管栄養などの医療処置ができる

デメリット

  • 亡くなる直前まで面会できなかったり、最期に間に合わないこともある。
  • 病院によっては治療が優先のため長期入院できない場合もある
  • モニター音などの聞き慣れない音、見慣れない天井で過ごすことが苦痛に繋がる恐れがある

介護施設

メリット

  • 親しいスタッフなどがいると本人・家族が安心して最期を迎えられる
  • 本人だけでなく家族も含めた精神的ケアをおこなってくれる。
  • オムツ交換や食事介助など、ケアによる疲弊がない

デメリット

  • 施設によっては看取り対応していない場合があるため、事前に確認しておく必要がある。
  • 費用面でコストがかかる

在宅

メリット

  • 住み慣れた場所で最後を迎えることが本人にとっての安楽に繋がる
  • 施設と比べると費用面でのコストが抑えられる(利用する介護サービス内容により増減あり)
  • 喫煙や飲酒なども含めて最期まで「その人らしく」生活することができる
  • 家族と最期までコミュニケーションが取れる

デメリット

  • トラブルや急変時の対応について不安がある
  • 状態変化が気になって精神的な負担が大きい
  • 介護を続けていくと疲労感が溜まり、疲弊する可能性がある
  • 訪問診療を依頼していないと死亡診断ができない

表で比較

病院 介護施設 在宅
本人の自由度×
介護者の負担×
費用面×△〜◯ (※)
会える頻度×
※サービスの内容・頻度による

看取り場所を決めるには…

  • 本人の希望
  • 経済状況
  • 医療依存度(点滴、喀痰吸引、経管栄養など)
  • 介護に参加できる人数・頻度

などによって看取り場所は変わってきます。

『こんなはずではなかった…』とならないためにも、

本人・家族・ケアマネージャー・医療スタッフと前もって話しておくことが大切です。

在宅でやってみてダメだったら
入院・施設を考えるというのも一つの手段です

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この記事を書いた人

病院勤務時代は消化器外科、循環器科を経験。
現在は訪問看護師として従事。
『介護について調べても情報が少ない』という声を聞き、ブログ運営を始める。

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